31.
重要なのは、病から癒えることではなく、病みつつ生きることだ。
– アルベール・カミュ -245
32.
偉大な行動や思想は、ばかばかしいきっかけで生まれる。街角やレストランの回転ドアから、名作は生まれるのだ。
– アルベール・カミュ -259
33.
すべての葉が花となるとき、秋はもう一つの春である。
– アルベール・カミュ -267
34.
やましい心には罪の告白が必要である。芸術作品とは告白なのだ。
– アルベール・カミュ -264
35.
哲学の価値は、哲学者の価値によって決まる。人間が偉大であれば偉大であるほど、その哲学も真実である。
– アルベール・カミュ -232
36.
ひとりの思想家が進歩するのは、たとえそれが明々白々であるように思えても、自分の結論を遅らせることによってなのだ。
– アルベール・カミュ -265
37.
倫理なき男は、この世に放たれた野獣だ。
– アルベール・カミュ -222
38.
結婚しても愛することはできる。しかし結婚すれば今まで以上に働かねばならない。働いて働いて、その結果、愛することを忘れてしまうのである。
– アルベール・カミュ -252
39.
真冬、わたしはついに自分の中に非常に揺るぎない夏があることを悟った。
– アルベール・カミュ -243
40.
わたしは犬に対して、昔から揺るぎない愛着を持っている。犬が好きな理由は、彼らはわたしのすることをいつも許してくれるからである。
– アルベール・カミュ -263
41.
知性に優れた人とは、自分自身を監視できる人だ。
– アルベール・カミュ -233
42.
悪しき作家とは、読者に理解できない自己の内部での文脈を考慮に入れながら書く連中である。
– アルベール・カミュ -260
43.
人間は現在の自分を拒絶する唯一の生きものである。
– アルベール・カミュ -239
44.
高潔さにルールは必要ない。
– アルベール・カミュ -248
45.
労働なくしては、人生はことごとく腐ってしまう。だが、魂なき労働は、人生を窒息死させてしまう。
– アルベール・カミュ -220