坂口安吾の破壊的な名言・格言134個紹介

16.

政治が民衆を扱うとすれば文学は人間を扱う

– 坂口安吾 -7582

17.

他の発見のないところに真実の文化が有りうべき筈はない。自我の省察のないところに文化の有りうべき筈はない

– 坂口安吾 -7572

18.

労働に対する報酬が生活の基礎なのだから、労働に対して常に適当に報われるという秩序が確立しなければ、他の秩序も礼儀も行われやしない

– 坂口安吾 -7531

19.

人間というものはべらぼーなオプチミストでトンチンカンなわけのわからないもの

– 坂口安吾 -7594

20.

恋愛などは一時的なもので、何万人の女房を取り換えてみたって、絶対の恋人などというものがある筈のものではない。探してみたい人は探すがいいが、私にはそんな根気はない

– 坂口安吾 -7535

21.

人間は生きることが全部である。死ねばなくなる

– 坂口安吾 -7589

22.

俗なる人は俗に、小なる人は小に、俗なるまま小なるままの各々の悲願を、まっとうに生きる姿がなつかしい

– 坂口安吾 -7574

23.

フロイドは病人の潜在意識をひきだし、それを病人に語らせたり指摘したりして開放することにより病気を治すことができるというが、私は信用しませんね

– 坂口安吾 -7648

24.

崇高な殺人などを冷静に考える低能には救いがない

– 坂口安吾 -7583

25.

自分よりもお堂の方が立派だということを、ミイラどもは告白しているのである。彼らは人を見下していたが、いつも人に負けていた。そして、ほかの人には造れない大きなお堂をつくらないと、安心できなかった

– 坂口安吾 -7606

26.

美しいものの真実の発芽は必死に守り育てねばならぬ。私は戦争を最も呪う。だが、特攻隊を永遠に讃美する

– 坂口安吾 -7552

27.

人はなんでも平和を愛せばいいと思うなら大間違い、平和、平静、平安、私は然し、そんなものは好きではない。不安、苦しみ、悲しみ、そういうものの方が私は好きだ

– 坂口安吾 -7597

28.

親というものは、子供は案外しっかりしているということを銘記する必要がある

– 坂口安吾 -7598

29.

悲しみ、苦しみは人生の花だ

– 坂口安吾 -7555

30.

美しいもの、楽しいことを愛するのは人間の自然であり、ゼイタクや豪奢を愛し、成金は俗悪な大邸宅をつくって大いに成金趣味を発揮するが、それが万人の本性であって、毫も軽蔑すべきところはない

– 坂口安吾 -7553

31.

精神などというものも、物質に換算できる限り、換算して精算した方が、各人に便利でもあり、清潔でもあるし、幸福でもあると考えている

– 坂口安吾 -7578

32.

熱狂的な信仰を以て次から次へ堂々と死んで行った夥しい殉教者達が、然し、僕には時に無益なヒステリイ的な饒舌のみを感じ、不快を覚えることがあったのだ

– 坂口安吾 -7560

33.

大衆の中に生きている芸術は、常に時代的で、世俗的で、俗悪であり、粋や通という時代から取り残された半可通からはイヤがられる存在にきまったものだ

– 坂口安吾 -7569

34.

絶望は、愚か者の結論である

– 坂口安吾 -7575

35.

私は悪人です、と言うのは、私は善人です、と言うことよりもずるい

– 坂口安吾 -7614

36.

人は肉慾、慾情の露骨な暴露を厭う。然しながら、それが真実人によって愛せられるものであるなら、厭うべき理由はない

– 坂口安吾 -7596

37.

失敗せざる魂、苦悩せざる魂、そしてより良きものを求めざる魂に真実の魅力は少ない

– 坂口安吾 -7605

38.

自然にまさろうとは、俗悪千万な。万人はそれを諦めるが、少数のミイラだけが諦めない。異様な願望だ

– 坂口安吾 -7610

39.

強制せられたる結果とは云え、凡人も亦かかる崇高な偉業を成就しうるということは、大きな希望ではないか。大いなる光ではないか

– 坂口安吾 -7641

40.

生と死を論ずる宗教だの哲学などに、正義も、真理もありはせぬ。あれは、オモチャだ

– 坂口安吾 -7579

41.

非常に当然な話だけれども、信念というようなものがなくて生きているのは、あんまり意味のないことである

– 坂口安吾 -7554

42.

要するに、生きることが全部だというより他ない

– 坂口安吾 -7539

43.

原子バクダンを発見するのは、学問じゃないのです。子供の遊びです。これをコントロールし、適度に利用し、戦争などせず、平和な秩序を考え、そういう限度を発見するのが、学問なんです。自殺は、学問じゃないよ。子供の遊びです。はじめから、まず、限度を知っていることが、必要なのだ

– 坂口安吾 -7630

44.

私は、思うに、孤独感の最も激しいものは、意志力を失いつつある時に起り、意力を失うことは抑制力を失うことでもあって、同時に最も好色になるのではないかと思った

– 坂口安吾 -7616

45.

人生の疲労は年齢には関係がない

– 坂口安吾 -7587