ショーペンハウアーはどんな人物?
人物名 | アルトゥール・ショーペンハウアー |
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英語名 | Arthur Schopenhauer |
生年月日 | 1788年2月22日 |
没年月日 | 1860年9月21日 |
享年 | 72歳 |
国籍 | ドイツ |
職業 | 哲学者 |
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- ドイツの哲学者であり、19世紀の思想家。
主著『意志と表象としての世界』(Die Welt als Wille und Vorstellung)によって広く知られています。ダンツィヒ(現在のポーランドのグダニスク)に生まれ、裕福な商人の家庭に育ちました。
若い頃から旅行や教育を通じて多くの経験を積み、ヨーロッパを巡る旅行や留学を経て、幅広い知識を得ることができました。
彼の哲学は、カントの影響を受けながらも独自の思考を展開しました。
世界を「意志」と「表象」という二つの側面から理解しようとし、彼によれば、現実の裏には盲目的で無意識な「意志」が存在し、この意志が人間の欲望や苦悩の源であると考えました。
また、表象としての世界はこの意志の現れであり、我々の経験や認識はこの表象を通じて行われると述べました。
彼の思想は厭世主義的であり、人間の生は苦悩に満ちていると主張。
人間の欲望や衝突、社会の不条理に根源的な苦しみを見出しました。
この苦悩からの解放を求め、意志の諦観と絶滅を提案しました。
彼によれば、意志の諦観とは欲望や執着からの離脱であり、絶滅とは欲望や苦悩の完全な終息を指すのです。ショーペンハウアーの思想は当時の哲学界では理解されにくかったものの、後の時代に大きな影響を与えました。
彼の哲学は、人間の苦悩や意味探求、存在の本質に向き合う上で重要な示唆を与えるものとされています。
彼の深遠な思考や厭世主義的な哲学は、現代においてもなお注目を浴びています。
ショーペンハウアーの名言一覧
1.
人間の社交本能も、その根本は何も直接的な本能ではない。つまり、社交を愛するからではなく、孤独が恐ろしいからである。
– ショーペンハウアー -2423
2.
永遠は一瞬の中にある。
– ショーペンハウアー -2450
3.
学者とは書物を読破した人、思想家、天才とは人類の蒙をひらき、その前進を促す者で、世界という書物を直接読破した人である。
– ショーペンハウアー -2446
4.
幸せを数えたら、あなたはすぐ幸せになれる。
– ショーペンハウアー -2435
5.
結婚とは、男の権利を半分にして、義務を二倍にすることである。
– ショーペンハウアー -2440
6.
金銭は、人間の抽象的な幸福です。だから、もはや具体的に幸福を享楽する能力のなくなった人は、その心を全部、金銭にかけるのです。
– ショーペンハウアー -2443
7.
強い人間は自分の運命を嘆かない。
– ショーペンハウアー -2444
8.
人はなんでも忘れることができるが、自分自身だけは、自分の本質だけは忘れることはできない。
– ショーペンハウアー -2426
9.
結婚するとは彼の権利を半分にして義務を二倍にすることである。
– ショーペンハウアー -2441
10.
謙譲というものは、平凡な能力を持つ人間の場合には単なる誠実であるが、偉大な才能のある人間の場合には偽善である。
– ショーペンハウアー -2439
11.
知は力なり ? とんでもない。きわめて多くの知識を身につけていても、少しも力を持っていない人もあるし、逆になけなしの知識しかなくても最高の威力をふるう人もある。
– ショーペンハウアー -2409
12.
孤独は優れた精神の持ち主の運命である。
– ショーペンハウアー -2437
13.
礼節とは、道徳的にまた知的に貧弱な互いの性質を互いに無視し合いながら、非難しまいという暗黙のうちの協定である。
– ショーペンハウアー -2398
14.
男同士は本来、互いに無関心なものだが、女は生まれつき敵同士である。
– ショーペンハウアー -2410
15.
普通の人々は時間をつぶすことに心を用い、才能ある人間は時を利用することに心を用いる。
– ショーペンハウアー -2402