46.
世論は振り子の運動の法則に従う。
– ショーペンハウアー -2415
47.
軽信というものは、善良に生まれついた人に具わる特徴である。
– ショーペンハウアー -2442
48.
医者は人間を弱いもの、弁護士は人間を悪いもの、牧師は人間を愚かなものと見る。
– ショーペンハウアー -2452
49.
宗教とは蛍のようなものだ。光るためには暗闇を必要とする。
– ショーペンハウアー -2430
50.
孤独を愛さない人間は、自由を愛さない人間にほかならない。なぜなら、孤独でいるときにのみ人間は自由なのだから。
– ショーペンハウアー -2436
51.
善、愛、高潔な心を動かしやすい行為や愛の業を行わせることができるのは、つねにただ他人の苦悩に対する認識にほかならない。
– ショーペンハウアー -2413
52.
天才は平均的な知性よりは、むしろ狂気に近い。
– ショーペンハウアー -2408
53.
なんびとにもせよ、まったく突如として、人は生きているのである。
– ショーペンハウアー -2454
54.
音楽とは、世界がその歌詞であるような旋律である。
– ショーペンハウアー -2449
55.
良書を読むための条件は、悪書を読まないことである。
– ショーペンハウアー -2399
56.
どのような運が降りかかろうと、喜びに浮かれることのないように、悲しみに暮れることのないように、万物は流転し、そして運もまた、いつ変わるとも知れないのだから。
– ショーペンハウアー -2455
57.
人々は閑暇を犠牲にして富裕を得る。だが、富裕は自由な閑暇があってこそはじめて望ましいものとなる。富裕のために自由な閑暇を犠牲にしなければならないならば、私にとって富裕が何になるだろうか。
– ショーペンハウアー -2420
58.
人は、その生涯の最初の四十年間において本文を著述し、続く三十年間において、これに対する注釈を加えていく。
– ショーペンハウアー -2427
59.
人生の情景は、粗いモザイク画に似ている。この絵を美しく見るためには、それから遠く離れている必要がある。間近にいては、それは何の印象も与えない。
– ショーペンハウアー -2417