太宰治の名言集:39の言葉で探る人間の心と苦悩

16.

今の女性は個性がない、深みがない、批判はあっても答えがない、独創性に乏しく模倣ばかり。さらに無責任で自重を知らず、お上品ぶっていながら気品がない。

– 太宰治 -8477

17.

私はなんにも知りません。しかし、伸びて行く方向に陽が当たるようです。

– 太宰治 -8474

18.

安楽なくらしをしているときは、絶望の詩を作り、ひしがれたくらしをしているときは生のよろこびを書きつづる。

– 太宰治 -8484

19.

一日一日を、たっぷりと生きて行くより他は無い。明日のことを思い煩うな。明日は明日みずから思い煩わん。きょう一日を、よろこび、努め、人には優しくして暮したい。

– 太宰治 -8483

20.

人間三百六十五日、何の心配も無い日が、一日、いや半日あったら、それは仕合せな人間です。

– 太宰治 -8462

21.

人間のプライドの究極の立脚点は、あれにも、これにも死ぬほど苦しんだ事があります、と言い切れる自覚ではないか。

– 太宰治 -8466

22.

人間は、しばしば希望にあざむかれるが、しかし、また、「絶望」という観念にも同様にあざむかれる事がある。

– 太宰治 -8464

23.

私は、ひとの恋愛談を聞く事は、あまり好きでない。恋愛談には、かならず、どこかに言い繕いがあるからである。

– 太宰治 -8475

24.

人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

– 太宰治 -8467

25.

てれくさくて言えないというのは、つまりは自分を大事にしているからだ。

– 太宰治 -8487

26.

ぽかんと花を眺めながら、人間も、本当によいところがある、と思った。花の美しさを見つけたのは人間だし、花を愛するのも人間だもの。

– 太宰治 -8486

27.

不良とは、優しさの事ではないかしら。

– 太宰治 -8455

28.

信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。

– 太宰治 -8470

29.

恋愛は、チャンスではないと思う。私はそれを意志だと思う。

– 太宰治 -8450

30.

男って、正直ね。何もかも、まる見えなのに、それでも、何かと女をだました気で居るらしいのね。犬は、爪を隠せないのね。

– 太宰治 -8459