16.
今の女性は個性がない、深みがない、批判はあっても答えがない、独創性に乏しく模倣ばかり。さらに無責任で自重を知らず、お上品ぶっていながら気品がない。
– 太宰治 -8477
17.
私はなんにも知りません。しかし、伸びて行く方向に陽が当たるようです。
– 太宰治 -8474
18.
安楽なくらしをしているときは、絶望の詩を作り、ひしがれたくらしをしているときは生のよろこびを書きつづる。
– 太宰治 -8484
19.
一日一日を、たっぷりと生きて行くより他は無い。明日のことを思い煩うな。明日は明日みずから思い煩わん。きょう一日を、よろこび、努め、人には優しくして暮したい。
– 太宰治 -8483
20.
人間三百六十五日、何の心配も無い日が、一日、いや半日あったら、それは仕合せな人間です。
– 太宰治 -8462
21.
人間のプライドの究極の立脚点は、あれにも、これにも死ぬほど苦しんだ事があります、と言い切れる自覚ではないか。
– 太宰治 -8466
22.
人間は、しばしば希望にあざむかれるが、しかし、また、「絶望」という観念にも同様にあざむかれる事がある。
– 太宰治 -8464
23.
私は、ひとの恋愛談を聞く事は、あまり好きでない。恋愛談には、かならず、どこかに言い繕いがあるからである。
– 太宰治 -8475
24.
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。
– 太宰治 -8467
25.
てれくさくて言えないというのは、つまりは自分を大事にしているからだ。
– 太宰治 -8487
26.
ぽかんと花を眺めながら、人間も、本当によいところがある、と思った。花の美しさを見つけたのは人間だし、花を愛するのも人間だもの。
– 太宰治 -8486
27.
不良とは、優しさの事ではないかしら。
– 太宰治 -8455
28.
信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。
– 太宰治 -8470
29.
恋愛は、チャンスではないと思う。私はそれを意志だと思う。
– 太宰治 -8450
30.
男って、正直ね。何もかも、まる見えなのに、それでも、何かと女をだました気で居るらしいのね。犬は、爪を隠せないのね。
– 太宰治 -8459