フランソワーズ・サガンはどんな人物?
人物名 | フランソワーズ・サガン |
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英語名 | Françoise Sagan |
生年月日 | 1935年6月21日 |
没年月日 | 2004年9月24日 |
享年 | 69歳 |
国籍 | フランス |
職業 | 小説家、脚本家 |
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- フランソワーズ・サガンは、フランスの小説家であり、脚本家としても活動した人物。
フランスのロット県カジャルクで生まれた彼女は、ブルジョワ家庭で育ちました。
本名はフランソワーズ・コワレで、ペンネームはマルセル・プルーストの小説『失われた時を求めて』に登場する「Princesse de Sagan」から取られました。
若い頃から彼女は教育機関での生活になじめず、多くの学校を転々としましたが、文学への情熱は旺盛で、ソルボンヌ大学に入学した後、彼女は処女作『悲しみよこんにちは』を書き始めることになります。
この作品は彼女の代表作となり、一躍有名になった。サガンは、女性が結婚することが一般的であった時代にあって、書くことを自身のキャリアとして選びました。
彼女は、勉学や研究に対する勇気がなかったと自己評価しており、書くこと以外に選択肢を見出せなかったと述べています。サガンの作品は、その繊細な心理描写とエレガントな文体で知られ、多くの読者に愛されています。
彼女の生涯は、文学への深い愛情と、時代に縛られない自由な精神に彩られていました。
サガンは2004年9月24日に亡くなりましたが、その作品は今日もなお多くの人々に読まれ続けています。
フランソワーズ・サガンの名言一覧
1.
わたしは十八歳でお金持ちで有名になりました、そのことを人は許さなかったのです。他人の成功というのは、人によってはなかなか受け入れられないものです。
– フランソワーズ・サガン -4692
2.
悲しみや涙のためには、人は、その死者の物語を知らなくてはならない。その背景を、細部を、知らなくてはならない。一方喜びや幸福は、そうしたものを要求はしない。それらは曖昧なままで、充分に、満足している。
– フランソワーズ・サガン -4683
3.
お金は今の社会では防衛手段であり、自由になれる手段です。
– フランソワーズ・サガン -4697
4.
わたしは孤独が好きです、でも他人には愛を感じていますし、好きな人にはとても興味を持っています。ですから、人生の小さなドラマに対して、自分を嘲弄して、ユーモアをたっぷり持つことが必要だと思うのです。それでユーモアを持つための第一段階は自分自身を嘲笑うことだと思います。
– フランソワーズ・サガン -4693
5.
人の生き方に反対でも、変えさせるのはよくないわ。それに大抵、手遅れだし。
– フランソワーズ・サガン -4686
6.
愛することはただ《大好き》ということだけではありません、特に理解することです。理解するというのは見逃すこと……余計な口出しをしないことです。
– フランソワーズ・サガン -4691
7.
自信をなくすことのない人間っているかしら。わたしは自信を持つときがありません。だからこそ物を書いているのです。自信のないことがわたしの健康であるわけです。
– フランソワーズ・サガン -4689
8.
もし書いてなかったら私はもっとひどい人生を送っていたでしょう。もし私が自分の人生を生きていなかったらもっとひどいものを書いていたでしょう。
– フランソワーズ・サガン -4694
9.
お酒はいつも私の良き共犯者でした。
– フランソワーズ・サガン -4696
10.
不幸は多くの女性たちを太らせる、食物は生命力の本能において彼女たちを安心させるのだ。『一年ののち』
– フランソワーズ・サガン -4682
11.
自我は不変で、比較的孤立していて同時に、人に伝えることができない、という認識なのです。つまりこれは生物学的なものであるとさえ言えます。
– フランソワーズ・サガン -4690
12.
(他人のどういうところが好きか?との問いに)魅力と知性の混ざり合ったもの、善良さ。個人的に私がいちばん重要だと思うのは優しさです。本当の知性を試す基準になるのです。
– フランソワーズ・サガン -4701
13.
自立は最も重要です。軽蔑する人に会わずに済みますし、最低だと思っている人に挨拶しなくても済みますし、他の点では頭の良い人でも生活のためにやむを得ずいろいろしている人がいますが、そういうことをしなくても済むようになります。こういう束縛は人を自殺に追い込むことさえあります。
– フランソワーズ・サガン -4688
14.
すべてが狂気であると考えれば、時間ははっきりと確認できる唯一の概念だと思います。時間も空間も知覚の概念ですが、時間のほうが知覚できる概念だと思っています。
– フランソワーズ・サガン -4695
15.
お金が重要でないなんて慎みのないことは言いません。自由でいるために、そして一人でいられるためにお金は必要で便利なものです。お金に困れば雑居生活が強いられ、それは恐ろしいことになります。しばしば一人になれることが、幸せのカギになるのです。
– フランソワーズ・サガン -4698
16.
彼らが金持ちなのは、自分の金を守ることに成功したからであり、それはつまり一日に十回は他人に「ノー」と言ったということなのだ。
– フランソワーズ・サガン -4684
17.
人を信用しないよりは自分がだまされたほうがいい、それは確かです。道徳上の唯一のルールは、できるだけ完全に善人であること、人に対して完全に開かれているということです。これは絶対に安全です。
– フランソワーズ・サガン -4685
18.
人が考えているのとは反対に、怠惰は仕事と同じくらい激しい麻薬なのだ。非常な働き者に突然仕事をやめさせると、衰弱し、意気消沈し、痩せ、等々、となるそうだ。だが、怠け者、ほんとの怠け者も、数週間の仕事のあとで、やはり《不足》状態におちいる。
– フランソワーズ・サガン -4687
19.
あなたのプレゼントなんか欲しくないわ。欲しいのはあなたよ。あなただけ。
– フランソワーズ・サガン -4700
20.
いまの時代でもっとも贅沢なことは時間的に余裕を持つことです。社会は人の時間を奪っていますから。
– フランソワーズ・サガン -4699