ドストエフスキーはどんな人物?
人物名 | フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー |
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英語名 | Fyodor Mikhailovich Dostoevsky |
生年月日 | 1821年11月11日 |
没年月日 | 1881年2月9日 |
享年 | 59歳 |
国籍 | ロシア |
職業 | 小説家、思想家 |
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- ロシア帝国の小説家・思想家であり、19世紀後半のロシア文学を代表する作家の一人。
作品は現代においても広く読まれ、多くの作家や哲学者に影響を与えています。ドストエフスキーは、人間の内面の葛藤や倫理的な問題、社会的な不条理を描いた作品で知られています。
- 『罪と罰』
- 『白痴』
- 『悪霊』
- 『カラマーゾフの兄弟』
などの代表作があり、個人の罪悪感、道徳的なジレンマ、信仰と疑念などのテーマを掘り下げ、人間の心の闇と光を描き出しています。
また、精神的な苦悩や人間の存在の根源的な問いにも焦点を当てました。
作品は宗教的な要素や哲学的な洞察に満ちており、人間の自由意志や道徳的な責任、神の存在との関係など、重要な宗教的・哲学的なテーマを探求しています。彼の作品はその深い洞察力と文学的な才能により高く評価され、世界中で広く翻訳されています。
多くの作家や思想家に影響を与えただけでなく、文学のみならず哲学や心理学、社会学の分野でも重要な影響力を持っています。
ドストエフスキー自身の人生も、彼の作品のテーマと密接に結びついています。
彼は苦難に満ちた生涯を送りました。流刑や貧困、病気などの困難な経験を通じて、彼は人間の苦悩や人生の意味についての深い洞察を得ました。彼の作品は、彼自身の経験と哲学的な洞察から生まれたものであり、その魂の深さと複雑さが読者に響くのです。
他にも、宗教的なテーマにも深く関心を持ち、信仰と疑念の葛藤を作品に取り入れました。
彼自身の信仰体験や宗教的な探求が、作品におけるキャラクターたちの内面の葛藤や哲学的な議論に反映されています。
人間の魂の救済や神の存在との関係について深い思考を促し、読者に永遠の問いを投げかけます。
フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキーの作品は、その人間の心理描写の深さ、哲学的な洞察、社会的な批判により、世界中で高く評価されています。
彼の作品は、人間の複雑さと善悪の闘いを描きながら、読者に深い洞察と啓示をもたらし、現代の文学においても重要な位置を占めています。
ドストエフスキーの名言一覧
1.
人間として最大の美徳は、上手に金をかき集めることである。つまり、どんなことがあっても他人の厄介になるなということだ。
– ドストエフスキー -3707
2.
人生は苦痛であり恐怖である。だから人間は不幸なのだ。だが今では人間は人生を愛している。それは苦痛と恐怖を愛するからだ。
– ドストエフスキー -3698
3.
一杯の茶を飲めれば、世界なんか破滅したって、それでいいのさ。
– ドストエフスキー -3748
4.
幼年時代の思い出から得た神聖な貴重なものなしには、人間は生きてゆくこともできない。
– ドストエフスキー -3680
5.
真の紳士は、持てる物をすべて失ったとしても感情を表してはならない。お金はまったく紳士の関心の外にあることであり、気にかける価値もない。
– ドストエフスキー -3720
6.
夫婦や恋人同士の問題には決して口をだしてはいけない。そこには世間の誰にも分からない、二人だけしか知らない一隅があるのだから。
– ドストエフスキー -3687
7.
ある社会の文明の発達の度合いは、刑務所に入ってみることでわかる。
– ドストエフスキー -3760
8.
問題は時間にあるのではなく、あなた自身にあるのです。
– ドストエフスキー -3681
9.
神と悪魔が戦っている。そして、その戦場こそは人間の心なのだ。
– ドストエフスキー -3716
10.
誰も彼もがお前を見捨て、もう力ずくでもお前を追い払おうとしたら、そのときはひとりきりになって、大地にひれ伏し、大地に接吻し、大地を、お前の涙でぬらしなさい。
– ドストエフスキー -3690
11.
コロンブスが幸福であったのは、彼がアメリカを発見した時ではなく、それを発見しつつあった時である。幸福とは生活の絶え間なき永遠の探求にあるのであって、断じて発見にあるのではない。
– ドストエフスキー -3759
12.
自分はこの目のまえに立っている犯罪者とまったくおなじような罪人である。いや、自分こそ、この目のまえに立っている。人間の犯罪に対し、だれよりもさきに重い罪があるのだと、みずから認識しないかぎり、この地上には犯罪者を裁くことのできる者は存在しないのだ。
– ドストエフスキー -3725
13.
理想主義者と現実主義者は、彼らが誠実で寛容でありさえすれば、その本質はおなじく、人類への愛であり、その対象はおなじく、人間であり、違っているのは、対象を表示する形式ばかりである。
– ドストエフスキー -3678
14.
苦痛こそ生活なのだ。苦痛がなければ、いったい人生にどんな快楽があろう。
– ドストエフスキー -3735
15.
人間は卑劣漢として生きることができないのみならず、卑劣漢として死ぬこともできない。人間は清らかに死なねばならない。
– ドストエフスキー -3701