46.
神様が時間を少ししか下さらず、一日に僅か24時間しか割り振ってくださらなかったもんだから、悔い改めることはおろか、十分に眠る暇もありゃしない。
– ドストエフスキー -3715
47.
人間という奴はいつでも、人に騙されるよりは自分で自分に嘘をつきたがるものなのだ。そして、無論、人の嘘より自分の嘘の方を余計に信じるのだ。
– ドストエフスキー -3708
48.
あらゆる堕落の中で最も軽蔑すべきものは、他人の首にぶらさがることである。
– ドストエフスキー -3761
49.
人間的なあつかいをすれば、神の似姿などとうの昔に消えてしまったような人をさえ、人間にすることができる。
– ドストエフスキー -3700
50.
もちろん金は絶対的な力である。と同時に、平等の極致でもある。金の持つ偉大な力は、まさにそこにあるのだ。金はすべての不平等を平等にする。
– ドストエフスキー -3752
51.
感情は絶対的である。そのうちでも嫉妬はこの世で最も絶対的な感情である。
– ドストエフスキー -3743
52.
よき時代は天から降ってくるものではなくて、わたしたちが自分でつくり出すものです。それはわたしたちの心の中にあるものなのですよ。
– ドストエフスキー -3751
53.
思想は常に人間よりも現実的である。
– ドストエフスキー -3727
54.
娘が自分で惚れた男というのは、父親の目にはいつだって一番つまらない男に見えるものだ。
– ドストエフスキー -3683
55.
金が何よりも卑しく、しかも厭わしいのは、それが人間に才能まで与えるからである。
– ドストエフスキー -3741
56.
良心の自由ほど魅惑的なものはないけれど、またこれほど苦しいものはないのだ。
– ドストエフスキー -3677
57.
人類の最も偉大な思考は、意志をパンに変えるということである。
– ドストエフスキー -3697
58.
「私にはその行為に責任があるのだろうか?ないのだろうか?」という疑問が心に浮かんだら、あなたに責任があるのです。
– ドストエフスキー -3764
59.
文明のおかげで人間がより残忍になったとはいえないとしても、前よりも残忍さが醜悪になったことは確かだろう。
– ドストエフスキー -3686
60.
人間というものは時として、何にそそのかされて我を押し通すのか、自分でも分からぬことがあるものだ。
– ドストエフスキー -3709
61.
決して一か八かというきわどいところまで進んではいけない。それが夫婦生活の第一の秘訣である。
– ドストエフスキー -3733
62.
「人類に対する愛」という言葉は、自分が心の中でつくりあげた人類に対する、つまり己に対する愛である。
– ドストエフスキー -3763
63.
娘の恋は母にとっては死である。
– ドストエフスキー -3682
64.
人生で何よりも難しいのは、嘘をつかずに生きることだ。そして、自分自身の嘘を信じないことだ。
– ドストエフスキー -3699
65.
金を持っている人間は、貧乏人がそのはかない運命を訴えることを聞くのが大嫌いである。
– ドストエフスキー -3738
66.
僕は人類全体の苦痛の前に頭を下げたのだ。
– ドストエフスキー -3685
67.
幸福は幸福の中にあるのではなく、それを手に入れる過程の中だけにある。
– ドストエフスキー -3731
68.
神がいなければ、すべてが許される。
– ドストエフスキー -3718
69.
愛のないところには、良識もまた育たない。
– ドストエフスキー -3750
70.
一番簡単で、いちばん明白な思想こそが、いちばん理解し難い思想である。
– ドストエフスキー -3747
71.
人は笑い方でわかる。知らない人に初めて会って、その笑顔が気持ちよかったら、それはいい人間と思ってさしつかえない。
– ドストエフスキー -3713
72.
どうか偶然なんてことをあてにしないでください。偶然のない人生というのもあるのですから。
– ドストエフスキー -3756
73.
人間の後半生は、通常、前半生で蓄積された習慣のみで成り立つ。
– ドストエフスキー -3703
74.
人間には愛がありさえすれば、幸福なんかなくったって生きていけるものである。
– ドストエフスキー -3705
75.
人間、人間は哀れみなしには生きていけない。
– ドストエフスキー -3712