ヘルマン・カール・ヘッセはどんな人物?
人物名 | ヘルマン・カール・ヘッセ |
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英語名 | Hermann Karl Hesse |
生年月日 | 1877年7月2日 |
没年月日 | 1962年8月9日 |
享年 | 85歳 |
国籍 | ドイツ |
職業 | 小説家、詩人 |
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- ドイツ生まれのスイスの作家であり、20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者。
ヘッセの作品は、主に詩と小説で知られており、彼の創作活動は多岐にわたります。
彼は南ドイツの風景や人間の生き方を描いた穏やかな作品が知られています。また、ヘッセは詩文集に自身の水彩画を添えるなど、多才な一面も持っています。
彼の作品の中でも特に知られるものには、「ガラス玉演戯」や「シッダールタ」などがあり、これらの作品は多くの読者に影響を与えました。
彼は幼少期から詩を作り始め、才能を示していました。
しかし、学校での経験は苦しいもので、脱走や自殺未遂を経験し、神経科病院に入院するなど、苦悩に満ちた時期を過ごしました。その後、ヘッセはさまざまな職に就きながら執筆活動を続けました。
彼は書店の店員として働きながら作品を発表し、成功を収めていきます。ヘッセの作風は時代と共に変化し、第一次大戦後の精神的な危機を経験したことでより深いテーマに取り組むようになりました。
彼の作品は現代文明や人間の精神的な問題に対する批判や洞察を含んでおり、その内面の世界を描き出すことで読者に強い影響を与えた。
スイスに移住し、そこで多くの作品を執筆しました。
彼の平和主義的な思想はナチス政権からレッテルを貼られ、ドイツ国内では長い間忘れられていましたが、戦後に再評価されました。ヘルマン・カール・ヘッセの作品は、個人の内面や人間の成長、人間関係の複雑さを描きながら、普遍的なテーマや人間の存在意義についても考察しています。彼の作品は精神的な旅や自己探求の旅を描き、登場人物が困難や苦悩に直面しながら成長していく姿が描かれています。
作品は繊細で情感豊かな文体で書かれており、心の内面を描写する力に優れています。
彼の作品は、個人の孤独や社会の矛盾、人間の精神的な探求など、人間の根源的な問いに向き合っています。その作品は今日でも私たちに響き、啓示を与え続けています。
ヘルマン・ヘッセの名言一覧
1.
苦難はそれを恐れているとつらいものだ。そして、それに不満ばかり言っていると苦しくなる。そこから逃げようとすると、追いかけてくる。逃げてはいけない。文句を言ってはいけない。恐れてもいけない。それを愛しなさい。苦難の本質を味わいなさい。全力で取り組みなさい。嫌がってはいけません。苦しいのは逃げているからです。それ以外ではありません
– ヘルマン・ヘッセ -4966
2.
信仰と懐疑とは互いに相応ずる。それは互いに補(おぎな)い合う。懐疑のないところに真の信仰はない
– ヘルマン・ヘッセ -4940
3.
僕たちは喋りすぎる。賢そうな議論をいくらしたって何の値打ちもない。まったく無価値だ。自分自身から離れるばかりだ。自分自身から離れるのは、罪だ。僕たちは、亀のように自分自身の中にすっぽりもぐりこむことができなくてはならない
– ヘルマン・ヘッセ -4908
4.
手よ、全ての仕事をやめよ、額よ、全ての考えを忘れよ、私の五官は皆、微睡の中に沈もうとする
– ヘルマン・ヘッセ -4943
5.
もう考えることも、泣くことも、笑うこともできない。ただ眠りたい。百年も千年も眠りたい
– ヘルマン・ヘッセ -4985
6.
過ちも失敗も多かった。だが…後悔する余地はない
– ヘルマン・ヘッセ -4972
7.
私が人生を諦めて、自分一個の幸不幸などはどうでもよいと悟って以来、少なくとも人生は、私にやさしくしてくれるようになった。
– ヘルマン・ヘッセ -4953
8.
人間はそれぞれ自分の魂を持っている。それをほかの魂とまぜることはできない。
– ヘルマン・ヘッセ -4934
9.
人生が生きるに値するということこそ、すべての芸術の究極の内容であり、慰めである。
– ヘルマン・ヘッセ -4932
10.
あなたの苦しみを愛しなさい。それに抵抗しないこと、それから逃げないこと。苦しいのは、あなたが逃げているからです。それだけです。
– ヘルマン・ヘッセ -5004
11.
我々は人間についてあまりにも知らない。絶望的に知らなすぎる。学校では何百というばかばかしい戦闘の年号やこっけいな国王たちの名前を覚え、新聞では税金やらバルカン半島やらについての論説を毎日読んでいながら、人間のことは、何も知らない
– ヘルマン・ヘッセ -4971
12.
人生を明るいと思う時も、暗いと思う時も、私は決して人生をののしるまい。
– ヘルマン・ヘッセ -4927
13.
どんな精神的で教養ある人間でも、ひどく単純素朴でインチキな公式の眼鏡をいつもかけて、世界や自分自身をみる。―特に自分自身をみている
– ヘルマン・ヘッセ -4989
14.
鳥は卵からむりやり出ようとする。卵は世界である。生まれ出ようとする者は一つの世界を破壊しなければならない。
– ヘルマン・ヘッセ -4917
15.
さあ、ともどもに楽しく歌おう。やがて私たちは塵になるのだ
– ヘルマン・ヘッセ -4997