16.
ある真実を教えることよりも、いつも真実を見出すにはどうしなければならないかを教えることが問題なのだ。
– ジャン=ジャック・ルソー -6481
17.
人間は生まれながらにして自由である。しかし、いたるところで鎖につながれている。自分こそが主人だと思っている人も、実は奴隷であることに変わりはない。
– ジャン=ジャック・ルソー -6416
18.
理性は独りで歩いてくる、偏見は群れで走ってくる。
– ジャン=ジャック・ルソー -6388
19.
持っている金は、自由への手段であり、求めている金とは、隷属への手段である。
– ジャン=ジャック・ルソー -6438
20.
果実は万人のものであり、土地はだれのものでもないことを忘れるなら、君たちの身の破滅だぞ!
– ジャン=ジャック・ルソー -6470
21.
人間的自然の根本は、自分自らを愛することである。
– ジャン=ジャック・ルソー -6414
22.
戦いなしには美徳はありえない。
– ジャン=ジャック・ルソー -6402
23.
自然に還れ。自然は決して我々を欺かない。自然は絶えず子供を鍛える。自然を見よ。
– ジャン=ジャック・ルソー -6437
24.
わずかな時しか生きられないからというよりも、そのわずかな時のあいだにも、私たちは人生を楽しむ時をほとんど持たないからだ。
– ジャン=ジャック・ルソー -6474
25.
男は知っていることをしゃべり、女は人に喜ばれることをしゃべる。
– ジャン=ジャック・ルソー -6396
26.
人間の弱さは我々を社交的にする。共通の不幸が我々の心を互いに結びつける。
– ジャン=ジャック・ルソー -6418
27.
人民の自由は、国家の強さに比例する。
– ジャン=ジャック・ルソー -6410
28.
人は手に入れているものよりも期待するものを喜ぶ。
– ジャン=ジャック・ルソー -6421
29.
都市は人類の掃き溜めである。
– ジャン=ジャック・ルソー -6395
30.
最も教育された者とは、人生のよいことにも悪いことにも最もよく耐えられる者である。
– ジャン=ジャック・ルソー -6449
31.
いかなる物でも、自然という造物主の手から出るときは善であり、人間の手に渡って悪となる。
– ジャン=ジャック・ルソー -6479
32.
わたしは、真理のために受難するということほど偉大で美しいことを知らない。
– ジャン=ジャック・ルソー -6473
33.
人は常に幸福を求めるが、常に幸福に気づかない。
– ジャン=ジャック・ルソー -6420
34.
人間をつくるのが理性であるとすれば、人間を導くのは感情である。
– ジャン=ジャック・ルソー -6415
35.
魂にとっての良心とは、身体にとっての本能に等しい。
– ジャン=ジャック・ルソー -6450
36.
すべてを放棄する人にとっては、いかなる補償もありえない。
– ジャン=ジャック・ルソー -6476
37.
下劣な人間は、偉大な人物のあることを決して信じない。
– ジャン=ジャック・ルソー -6471
38.
自分が知っていると信じることによって迷うのだ。
– ジャン=ジャック・ルソー -6433
39.
洗練された眼差しは、細やかで鋭敏な感性に他ならない。
– ジャン=ジャック・ルソー -6401
40.
人間が生きている間、決して消え失せることのない唯一の情欲は自愛である。
– ジャン=ジャック・ルソー -6419
41.
名声は人々のささやきに他ならないが、それはしばしば有害である。
– ジャン=ジャック・ルソー -6391
42.
私たちは無知によって道に迷うことはない。自分が知っていると信じることによって迷うのだ。
– ジャン=ジャック・ルソー -6441
43.
政治体というのは、人間の体と同じように、生まれたときから死に始める。つまりそれ自体が、破滅の原因をもっている。
– ジャン=ジャック・ルソー -6406
44.
国家あるいは社会のためを目標とし、国民や公民になす教育は、人の本性を傷つけるものである。
– ジャン=ジャック・ルソー -6451
45.
感謝は支払われるべき義務であるが、誰であろうとそれを期待する権利はない。
– ジャン=ジャック・ルソー -6462