46.
恋する男にとっては、相手がどんな身なりをしていても、そんなことはどうでもいい。相手も彼のことを考えていることがわかればいいのだ。
– ジャン=ジャック・ルソー -6385
47.
ものを知らない人はよくしゃべり、よく知っている人はあまりしゃべらない。
– ジャン=ジャック・ルソー -6475
48.
勇気がなければ幸福は得られない。戦いなしには美徳はありえない。
– ジャン=ジャック・ルソー -6389
49.
優雅は美貌と違ってすり切れない。それには生命があり、たえず新しくなる。したがって三十年の結婚生活の後にも、貞淑な妻に優雅ささえあれば、彼女は結婚の最初の日のように夫に気に入られる。
– ジャン=ジャック・ルソー -6390
50.
子供を不幸にする一番確実な方法は、いつでもなんでも手に入れられるようにしてやることだ。
– ジャン=ジャック・ルソー -6444
51.
自由なる人々よ、この言葉を忘れるな。我々は自由を得るかも知れない、しかし一度それが失われると取り戻す事はできぬ。
– ジャン=ジャック・ルソー -6431
52.
他人を愛せよ。そうすれば彼らもまた、あなたがたを愛するだろう。彼らの役にたて、そうすれば彼らもあなたがたの役にたつであろう。
– ジャン=ジャック・ルソー -6398
53.
十歳では菓子に、二十歳では恋人に、三十歳では快楽に、四十歳では野心に、五十歳では貪欲に動かされる。人間はいつになったら、英知のみを追うようになるのだろうか。
– ジャン=ジャック・ルソー -6428
54.
誰であれ赤面すればそれは既に罪である。真の潔白とは一切を恥じぬ事である。
– ジャン=ジャック・ルソー -6397
55.
方便の嘘とは、正真正銘の嘘である。というのは、他人とか、あるいは自分の利益のために人を欺くことは、自分の利益を犠牲にしてまで欺くのと同じく、不正だからである。
– ジャン=ジャック・ルソー -6393
56.
女性が男性を自由にするということは、それ自体は害悪ではない。これは女性が人類の幸福の為に自然から享けた賜物である。
– ジャン=ジャック・ルソー -6425
57.
過ちを犯すことは恥ずべきことではない。むしろその過ちがわかった後も、その過ちを改めようとしないで、繰り返すのは恥ずかしいことだ。
– ジャン=ジャック・ルソー -6469
58.
世界で一番有能な教師よりも、分別のある平凡な父親によってこそ、子供は立派に教育される。
– ジャン=ジャック・ルソー -6409
59.
謙遜は人間には当たり前だが、子どもには当たり前でない。謙遜は悪を知ってからでなければ身につかない。
– ジャン=ジャック・ルソー -6454
60.
恋と同じで、憎悪も人を信じやすくさせる。
– ジャン=ジャック・ルソー -6384
61.
無知は決して悪を生まない。危険な罪悪を生むのはただ誤謬の懸念である。
– ジャン=ジャック・ルソー -6392
62.
生きるとは呼吸することではない。行動することだ。
– ジャン=ジャック・ルソー -6404
63.
過失を為すは恥ずべし。されど過失を改むるは恥ずべからず。
– ジャン=ジャック・ルソー -6468
64.
子供を不幸にするいちばん確実な方法は、いつでも、なんでも手に入れられるようにしてやることである。
– ジャン=ジャック・ルソー -6445
65.
教育とは自然の性、すなわち天性に従うことでなければならない。国家あるいは社会のためを目標とし、国民や公民になす教育は、人の本性を傷つけるものである。
– ジャン=ジャック・ルソー -6457
66.
真の潔白とは一切を恥じぬ事である。
– ジャン=ジャック・ルソー -6424
67.
私達は何事にも刃向かえる。が、好意にだけは反抗できない。
– ジャン=ジャック・ルソー -6439
68.
拒絶に慣れていない子供は、欲しいものが手に入らないということより拒絶されたことを一層辛く考えることになる。
– ジャン=ジャック・ルソー -6459
69.
女は観察し、男は判断する。
– ジャン=ジャック・ルソー -6426
70.
我々は生まれると競技場に入り、死ぬとそこを去る。その競技用の車をいっそううまく操るすべを学んだとて何になろう。いまとなっては、ただどんなふうに退場したらよいかを考えればよいのだ。老人にもまだ勉強することがあるとすれば、ただひとつ、死ぬことを学ぶべきだ。
– ジャン=ジャック・ルソー -6466
71.
金持ちでも貧乏人でも強い者でも弱い者でも、遊んで暮らしている市民はみんな詐欺師だ。
– ジャン=ジャック・ルソー -6456
72.
自然を見よ。そして自然が教える道をたどっていけ。自然は絶えず子供を鍛える。
– ジャン=ジャック・ルソー -6435
73.
良いラブレターを書くには、まず何を言おうとしているのか考えずに書き始めること。そして、何を書いたのかを知ろうとせずに書き終わらなければならない。
– ジャン=ジャック・ルソー -6387
74.
子どもに純真な心を持ち続けさせるよい方法は一つしかないと思われる。それは、子どものまわりにいるすべての人が純真なものを尊重し、愛することだ。
– ジャン=ジャック・ルソー -6447
75.
政治とは、支配者と民衆の間に結ばれる単純な契約である。
– ジャン=ジャック・ルソー -6408