76.
イギリスの人民は自由だと思っているが、それは大まちがいだ。彼らが自由なのは、議員を選挙する間だけのことで、議員が選ばれるやいなや、イギリス人民は奴隷となり、無に帰してしまう。
– ジャン=ジャック・ルソー -6478
77.
他人の好みにかなう妻より、自分の好みにかなう妻を求めよ。
– ジャン=ジャック・ルソー -6400
78.
学問とはわずかな時の間に、数百千年の人類の経験を受け取ることである。
– ジャン=ジャック・ルソー -6463
79.
気軽に約束しない人は、もっとも誠実に約束を守る。
– ジャン=ジャック・ルソー -6460
80.
自由を放棄することは、人間としての資格を放棄することである。人間としての権利を放棄することである。すべてを放棄する人にとっては、いかなる補償もありえない。
– ジャン=ジャック・ルソー -6430
81.
我々自身を欺くのは常に我々である。
– ジャン=ジャック・ルソー -6465
82.
節制と労働こそが、人間にとって最良の医者である。労働は食欲を活発にし、節制が過剰に食におぼれるのを防いでくれる。
– ジャン=ジャック・ルソー -6403
83.
ある人の生き方が非合理だといって反対するのは手前勝手なでしゃばりではあるまいか。なぜなら、そのように言うことは、その人の信念確定の方法が自分のそれとは違う、ということを言っていることにすぎないからだ。
– ジャン=ジャック・ルソー -6480
84.
人生は短い。わずかな時しか生きられないからというよりも、そのわずかな時のあいだにも、私たちは人生を楽しむ時をほとんど持たないからだ。
– ジャン=ジャック・ルソー -6411
85.
エミール、幸福にならなければならない。これはあらゆる感覚を持つ存在の目的なのだ。これは自然が私達に感じさせる基本的な欲求であり、決して私達になくならない唯一つの欲求でもある。
– ジャン=ジャック・ルソー -6477
86.
私たちは、いわば二回この世に生まれる。一回目は存在するために、二回目は生きるために。
– ジャン=ジャック・ルソー -6442
87.
苦しみを味わうことがない人間は、人間愛から生まれる感動も快い同情の喜びも知ることはあるまい。
– ジャン=ジャック・ルソー -6455
88.
悔恨の情は、得意の折には熟睡し、失意のときには目を覚ますものである。
– ジャン=ジャック・ルソー -6464
89.
我々は自由を得るかも知れない、しかし一度それが失われると取り戻す事はできぬ。
– ジャン=ジャック・ルソー -6467
90.
自然は決して我々を欺かない。我々自身を欺くのは常に我々である。
– ジャン=ジャック・ルソー -6436
91.
子どもを不幸にする一番確実な方法は、いつでも、なんでも手に入れられるようにしてやることである。
– ジャン=ジャック・ルソー -6446
92.
子供達が父親に結び付けられているのは、自分達を保存するのに父親を必要とする期間だけである。
– ジャン=ジャック・ルソー -6443
93.
慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく。
– ジャン=ジャック・ルソー -6461
94.
教育とは、機械を造る事ではなく、人間を創る事である。
– ジャン=ジャック・ルソー -6458