16.
よい人間とは、自分の罪をいつまでも忘れないで、自分の善行はすぐに忘れる者のことである。わるい人間とは、その反対に、自分の善行をいつまでも忘れないで、自分の罪はすぐに忘れる者のことである。自分を許すな。そうすれば、容易に他人を許すことができよう。
– レフ・トルストイ -6640
17.
幸福になりたいと思い、幸福になろうと努力を重ねること、これが幸福への一番の近道である。
– レフ・トルストイ -6611
18.
音楽ってやつは、それを作った人間のひたっていた心境に、じかにすぐ運んでくれるんですよ。
– レフ・トルストイ -6630
19.
自分をその人より優れているとも、偉大であるとも思わないこと。また、その人を自分より優れているとも、偉大であるとも思わないこと。そうした時、人と生きるのがたやすくなる。
– レフ・トルストイ -6601
20.
敵はいるであろう。しかし、彼らのために苦しまないようにしなければならない。敵がいることが「苦痛でない」だけでなく、むしろ「喜びである」ように行動しなければならない。
– レフ・トルストイ -6573
21.
他人の罪は目の前にあるが、自分の罪は背後にある。
– レフ・トルストイ -6577
22.
自分を憎む者を愛してやることはできるが、自分が憎む者を愛してやることはできない。
– レフ・トルストイ -6600
23.
芸術は技芸ではなく、それは、芸術家が体験した感情の伝達である。
– レフ・トルストイ -6616
24.
幸福は、己れ自ら作るものであって、それ以外の幸福はない。
– レフ・トルストイ -6610
25.
女 ?それは男の活動にとって、大きなつまずきの石である。女に恋しながら何かをするということは困難である。だがここに、恋が妨げにならないたった一つの方法がある。それは恋する女と結婚することである。
– レフ・トルストイ -6597
26.
何の試練も受けていない者は、試練を受けている人に、何も教えることはできません。
– レフ・トルストイ -6629
27.
別の人間に仕立てようというような不可能なことを、相手に要求してはならない。
– レフ・トルストイ -6568
28.
確実に幸福な人となるただ一つの道は人を愛することだ。
– レフ・トルストイ -6623
29.
死ぬとき人間はひとりである。
– レフ・トルストイ -6606
30.
この世における使命をまっとうせんがために、我々の仕事を明日に繰り延べることなく、あらゆる瞬間において、自己の全力を傾注して生きなければならない。
– レフ・トルストイ -6645
31.
不運は投網のようなもの。引く時は重いが揚げると何もない。そういうものだ。
– レフ・トルストイ -6569
32.
十人十色というからには、心の数だけ恋の種類があってもいいんじゃないかしら。
– レフ・トルストイ -6598
33.
怒りは他人にとって有害であるが、憤怒にかられている当人にとってはもっと有害である。
– レフ・トルストイ -6572
34.
もし善が原因をもっていたとしたら、それはもう善ではない。もしそれが結果を持てば、やはり善とは言えない。だから、善は因果の連鎖の枠外にあるのだ。
– レフ・トルストイ -6641
35.
人間にとって最高の幸福は、一年の終わりにおける自己を、その一年の始めにおける自己よりも、遥かに良くなったと感ずることである。
– レフ・トルストイ -6587
36.
愛には三種類ある。美しい愛、献身的な愛、活動的な愛。
– レフ・トルストイ -6637
37.
女というものはいくら研究を続けても、常に完全に新しい存在である。
– レフ・トルストイ -6596
38.
流れ進むのはわれわれであって、時ではない。
– レフ・トルストイ -6567
39.
美女が女神だと思うなんて、なんという奇妙な勘違いだろう。
– レフ・トルストイ -6570
40.
真実だけでできていたなら、歴史はすばらしいものだったろうに。
– レフ・トルストイ -6592
41.
餓死する者はめったにいない。うまいものを食べすぎ、そして働かないために病死する人のほうがはるかに多い。
– レフ・トルストイ -6625
42.
過去も未来も存在せず、あるのは現在と言う瞬間だけだ。
– レフ・トルストイ -6627
43.
人類はいまだかつて宗教なしに生きてこなかったし、また生きてゆけない。
– レフ・トルストイ -6581
44.
一番難しく、しかも最も大切なことは、人生を愛することです。苦しい時でさえも愛することです。人生はすべてだからです。
– レフ・トルストイ -6631
45.
悔恨がないのは、前進がないからである。
– レフ・トルストイ -6624