ミシェル・ド・モンテーニュはどんな人物?
人物名 | ミシェル・エケム・ド・モンテーニュ |
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英語名 | Michel Eyquem de Montaigne |
生年月日 | 1533年2月28日 |
没年月日 | 1592年9月13日 |
享年 | 59歳 |
国籍 | フランス |
職業 | 哲学者、モラリスト |
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- 16世紀のフランスの哲学者であり、モラリスト、懐疑論者、人文主義者として知られています。
ルネサンス期のフランスを代表する思想家であり、彼の主著である『エセー』は、その思想を綴り続けた一連の随筆集です。
モンテーニュの哲学は、自己探求と個人の経験に重点を置き、真実を見つけるための内省と自己分析を奨励しました。彼は現実の人間や人間の行動を洞察し、様々な主題について自由な思考を展開しました。
懐疑主義の立場から、人間の知識や信念の不確実性を認識しました。
人間の認識能力の限界を認め、絶対的な真理を追求することには懐疑的でした。その代わりに、彼は人間の多様性と相対性を尊重し、異なる視点や意見を受け入れる柔軟性を提唱しました。
ミシェル・ド・モンテーニュの思想は、哲学的な探求だけでなく、実践的な人間の生き方にも関わっています。
真理を見つけるための探求を通じて、人間の幸福と充実した生活を追求する方法を示しました。
彼は個人の幸福と心の平和を重視し、人間の本質や情熱、喜びと苦しみについて深く考えました。異文化や異教の信念にも関心を持ち、相互理解と寛容の重要性を説きました。
人間の共通性を強調し、異なる文化や信念を尊重し合うことで、社会の調和と平和を築くことができると考えました。モンテーニュの影響は、その思想が後世の哲学者や文化人に受け継がれたことを通じて示されています。
人間の複雑さと不確かさを受け入れ、自己の内面を探求することによって真実や幸福を追求する哲学者でした。
彼の独自の視点と思考の自由さは、多くの読者や学者に影響を与え、現代の自己啓発や哲学的探求の道しるべとなっています。
彼の作品は、個人の内省と相対主義の重要性を強調し、人間の精神的な充実を追求するための指針を提供しています。
モンテーニュの名言一覧
1.
暗記することは真に知ることではないのです。それだけなら、記憶の中に託されたものを後生大事に守っているだけなのです。
– モンテーニュ -6140
2.
値の高さが、肉の味をよくする。
– モンテーニュ -6091
3.
法律が信用されているのは、それが公正であるからではなく、それが法であるからである。
– モンテーニュ -6082
4.
男が女に「いつまでも愛しつづける」と誓う前提には、「女がいつまでも愛すべき存在でありつづけるかぎり」という条件がついている。
– モンテーニュ -6092
5.
強い心で立ち向かっていく人には、向こうのほうが逃げ出し、降伏するのである。だから、断じて強気でいかねばならない。
– モンテーニュ -6129
6.
防備は攻撃を引き寄せ、疑念は侵害を引き寄せる。
– モンテーニュ -6081
7.
怒りは奇妙な用法を有する武器である。他のすべての武器は、人間がこれを用いるものだが、この武器はわれわれを用いる。
– モンテーニュ -6089
8.
美しい女にはやがて飽きがくるが、善良な女には決して飽きはこない。
– モンテーニュ -6087
9.
世の中には、勝利よりももっと勝ち誇るに足る敗北があるものだ。
– モンテーニュ -6098
10.
あらかじめ死を考えておくことは、自由を考えることである。
– モンテーニュ -6151
11.
最も知られることのないものこそ、最も固く信じられるものである。
– モンテーニュ -6121
12.
いつかできることはすべて、今日でもできる。
– モンテーニュ -6150
13.
私は旅行に出る理由を尋ねる人があると、いつもこう答えるようにしている。「私は、自分が何を避けようとするのかはよくわかるのだが、何を求めているのかはよくわからない」と。
– モンテーニュ -6112
14.
不幸は大半が人生に対する誤った解釈のしるしである。
– モンテーニュ -6085
15.
運命は我らを幸福にも不幸にもしない。ただその種子を我らに提供するだけである。
– モンテーニュ -6138