16.
もし私が再びこの人生を繰り返さねばならないとしたら、私の過ごしてきた生活を再び過ごしたい。過去を悔まず、未来を恐れもしないから。
– モンテーニュ -6144
17.
心にもない言葉よりも沈黙のほうが、むしろずっと社交性を損なわない。
– モンテーニュ -6106
18.
真の自由とは、自分自身に対してあらゆることをなしうるということである。
– モンテーニュ -6103
19.
日ごとに新たなる思想があり、我々の心は天気とともに移り変わる。
– モンテーニュ -6088
20.
賢者は自然の富を熱心に求める。
– モンテーニュ -6124
21.
家中の者に称賛される男は少ない。
– モンテーニュ -6135
22.
泣くことも一種の快楽である。
– モンテーニュ -6130
23.
愚者が賢者から学ぶことよりも、賢者が愚者から学ぶことのほうが多い。
– モンテーニュ -6127
24.
すぐれた記憶は弱い判断力と結びやすい。
– モンテーニュ -6148
25.
自分を他人に貸しなさい。しかし自分だけにしか自分を与えてはならない。
– モンテーニュ -6108
26.
わずか一言でも下手に受け取られると、十年の功績も忘れられてしまう。
– モンテーニュ -6142
27.
臆病は残酷性の母である。
– モンテーニュ -6136
28.
言うことと、やることは別のものである。
– モンテーニュ -6123
29.
恋が強烈でないのは恋の自然に反しており、恋が変わりなく続くのは、強烈であるべき恋の自然に反している。
– モンテーニュ -6078
30.
私が他人の言葉を引用するのは、自分をもっとうまく表現するためにすぎない。
– モンテーニュ -6117
31.
良い結婚は… 恋愛を同伴し、その性質を帯びることを拒む。むしろそれは、友愛の性質を模倣しようと務める。
– モンテーニュ -6079
32.
私が最も恐れるものこそ、恐れである。
– モンテーニュ -6118
33.
真の友愛においては、私は友を自分の方に引き寄せるよりも、むしろ自分を友に与える。
– モンテーニュ -6102
34.
自然はやさしい案内者である。賢明で、公正で、しかもやさしい。
– モンテーニュ -6110
35.
私は自分の人生をつくり上げるために努力してきた。それが私の職業であり、仕事であった。
– モンテーニュ -6113
36.
恥ずかしいと思わぬことは、恥ずかしがらずに言うべきだ。
– モンテーニュ -6090
37.
羞恥心はすべての人にまことにふさわしいものである。しかし、それを克服するすべを、そしてそれを決して失わないすべを心得ておかねばならない。
– モンテーニュ -6074
38.
すばらしき結婚は、盲目の妻と、耳の不自由な夫の間で生まれる。
– モンテーニュ -6147
39.
なにごとも逃げてはいけない。敵に対しても、もしも、こちらが逃げれば、ますます激しく攻めてくるものだ。それと同じように、人生のさまざまな苦しみも、私たちが恐れおののいているのをみると、いい気になって、更にいじめてくる。
– モンテーニュ -6146
40.
自説に固執し、夢中になることは愚鈍さの最も確かな証拠である。
– モンテーニュ -6111
41.
結婚は鳥かごに似ている。外にいる鳥は必死で中に入ろうとし、中にいる鳥は必死で逃げ出そうとする。
– モンテーニュ -6126
42.
我々の苦悩の中でも最も歓迎できないのは、自分の存在を軽蔑することだ。
– モンテーニュ -6134
43.
真実でさえ、時と方法を選ばずに用いられてよいということはない。
– モンテーニュ -6101
44.
老年は我々の顔よりも心に多くのしわを刻む。
– モンテーニュ -6075
45.
我々は他人の知識によって物知りにはなれるが、賢くなるには、我々自身の知恵によるしかない。
– モンテーニュ -6133