16.
まことのことばはうしなはれ、雲はちぎれてそらをとぶ、ああかがやきの四月の底をはぎしり燃えてゆききする。おれはひとりの修羅なのだ。
– 宮沢賢治 -7292
17.
どうも、ちょうどよく働くことほど、体に良い事は無いですな。
– 宮沢賢治 -7295
18.
世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はありえない
– 宮沢賢治 -7259
19.
永久の未完成これ完成である。
– 宮沢賢治 -7278
20.
雨にも負けず 風にも負けず 褒められもせず 苦にもされず 雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫な体を持ち 慾はなく 決して怒らず そういうものに 私はなりたい
– 宮沢賢治 -7279
21.
新たな時代は世界が一の意識になり生物と成る方向にある。
– 宮沢賢治 -7264
22.
みんながめいめい自分の神様が本当の神さまだと言うだろう。けれどもお互いほかの神さまを信ずる人たちのしたことでも涙がこぼれるだろう。それから僕たちの心がいいとか悪いとか議論するだろう。そして勝負がつかないだろう。けれどもしお前が本当の考と嘘の考とを分けてしまえば、その実験の方法さえきまれば、もう信仰も科学と同じようになる。
– 宮沢賢治 -7290
23.
真の幸福に至れるのであれば、それまでの悲しみは、エピソードに過ぎない。
– 宮沢賢治 -7263
24.
もしお前が。よく聞いてくれ。ひとりのやさしい娘を思うようになるその時、お前に無数の影と光の像が現れる。お前はそれを音にするのだ。みんなが町で暮らしたり、一日遊んでいるときに、お前はひとりであの石原の草を刈る。そのさびしさでお前は音をつくるのだ。多くの侮辱や窮乏の、それらを噛んで歌ふのだ。
– 宮沢賢治 -7287
25.
潮や風..あらゆる自然の力を用い尽くして諸君は新たな自然を形成するのに努めねばならぬ。
– 宮沢賢治 -7255
26.
一つずつの小さな現在が続いているだけである。
– 宮沢賢治 -7282
27.
詩は裸身にて、理論の至り得ぬ境を探り来る。そのこと決死のわざなり。
– 宮沢賢治 -7273
28.
優秀な人間は議論や分析が先行し、それで終わってしまうことが多い。行動に移さねば意味がない。
– 宮沢賢治 -7252
29.
わたくしのこんなさびしい考えは、みんなよるのためにでるのだ。
– 宮沢賢治 -7284
30.
きみのようにさ、吹雪やわずかの仕事のひまで泣きながら体に刻んでいく勉強が、まもなくぐんぐん強い芽を噴いて、どこまでのびるかわからない。それがこれからの新しい学問の始まりなんだ。
– 宮沢賢治 -7299