ライナー・マリア・リルケはどんな人物?
人物名 | ライナー・マリア・リルケ |
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英語名 | Rainer Maria Rilke |
生年月日 | 1875年12月4日 |
没年月日 | 1926年12月29日 |
享年 | 51歳 |
国籍 | オーストリア |
職業 | 詩人 |
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- ライナー・マリア・リルケは、20世紀初頭の詩人として世界的に名を馳せた人物です。
プラハに生まれ、父親はオーストリアの軍人でした。陸軍士官学校、商業学校、そしてプラハ大学とミュンヘン大学で学びを受けました。
リルケは、彫刻家ロダンの影響を受け、彼の言葉「自分の内面を掘り下げること」の大切さを学びました。彼の作品には、自己探求と人間の存在に関する深い洞察が詰まっています。
特に「若き詩人への手紙・若き女性への手紙」は、彼の思考の核心を捉えたものとして知られています。
この作品は、1992年に手紙として出版され、多くの読者に愛されています。
また、「マルテの手記」では、受け入れられない価値観に対する問いかけが描かれています。リルケの詩の中で、彼が敬愛していた詩人イエンス・ペーター・ヤコブセンの影響も見受けられます。
ヤコブセンのデビュー作「モーゲンス」は、リルケにとって大きな影響を与えた作品の一つでした。彼の詩集には、時系列に収録された「第一詩集」「初期詩集」「時禱詩集」「形象詩集」「新詩集」「ドゥイノの悲歌」「オルフォイスに寄せるソネット」などがあります。
これらの作品を通じて、リルケは人間の心の奥深さや宇宙の神秘を詠んでいます。リルケの詩は、その独特な言葉の選び方やリズム、イメージの豊かさから、多くの読者や詩人に影響を与えてきました。
ライナー・マリア・リルケの詩は、人間の存在や心の奥深さを探求するものとして、今後も多くの人々に読まれ続けるでしょう。
ライナー・マリア・リルケの名言一覧
1.
私たちは自分の存在を及ぶ限りの広さで受け取らなければなりません。すべてのこのとが前代未聞のことでさえも、その中にはあり得るのです「若い詩人宛の書簡」より
– ライナー・マリア・リルケ -6227
2.
もろもろの事物のうえに張られた成長する輪の中で、私は自分の生を生きている。おそらく私は最後の輪を完成させることは出来まい。だが、私はそれを試みたいと思っている。
– ライナー・マリア・リルケ -6235
3.
もしご自分の日常が貧しいものに見えるならば、その日常を非難しないで、ご自分を非難しなさい。自分は十分な詩人でないから、日常の豊かさを呼びだすことができないのだ、と自白しなさい。『若き詩人への手紙』
– ライナー・マリア・リルケ -6236
4.
結局夏は来るのです。だが夏は永遠が何の憂いもなく、静かに広々と眼前に横たわっているかのように待つ辛抱強い者にのみ来るのです。
– ライナー・マリア・リルケ -6232
5.
お前は私を孤独にする。私が手放すことができるのはお前だけ
– ライナー・マリア・リルケ -6240
6.
大切なことは生きていることであった。それがなによりも大切なことであった『マルテの手記』
– ライナー・マリア・リルケ -6219
7.
私の運命は何一つ運命を持たないことです「ヘルダーリンを歌った詩」より
– ライナー・マリア・リルケ -6226
8.
不安におののくものよ、神よ、ぼくは、存在です。ぼくの感性の一つ一つが潮騒のようにあなたの岸をあらう音が聞こえませぬかぼくのさまざまな感情があなたの顔のまわりを白い鳥のつばさのように飛びめぐるのが見えませぬか『リルケ詩集』
– ライナー・マリア・リルケ -6213
9.
必要なのは、孤独、大きな内的な孤独というものだけなのです。
– ライナー・マリア・リルケ -6214
10.
今になってはじめて、すべての慣習的な造形美術の概念が、彼にとって無価値となったのである。姿勢というものもなければ、群像というものもなく、また構成というものもなかった。あるものはただ無数の生動する面であった。あるものはただ生命であった。そして彼の見出した表現手段は、まともにこの生命に向かって行ったのである『ロダン』
– ライナー・マリア・リルケ -6231
11.
文学とジャーナリズムとの親近関係は、見かけだけのものである。前者は芸術であり、永遠をめざすものであるが、後者は時代の動きの中にある営業である。 「パリの手紙」
– ライナー・マリア・リルケ -6212
12.
死とは、私達に背を向けた、私たちの光のささない生の側面である「ドウイノの悲歌」より
– ライナー・マリア・リルケ -6228
13.
名声に打ち克つことの出来る孤独者は滅多にいない。彼はほっと安堵の顔をあげた途端に打ちのめされる。「マルテ・ラウリツ・フリゲの手記」より
– ライナー・マリア・リルケ -6211
14.
よしんばあなたが牢獄につながれていて、牢獄の壁が世の中のざわめきをすこしもあなたの五感に伝えないとしても・・・それでもあなたにはやはりあなたの幼年時代という、この貴重な、王者のような富、この思い出の宝庫があるではありませんか。そこへあなたの注意をお向けなさい。このはるかな過去の沈んだ感動を浮き上がらせるようにお努めなさい。そうすれば、あなたの個性は強くなるでしょう。あなたの孤独は広くなり、次第にあかるくなる住まいになって、他の人々のたてる騒音はその住まいの遠くを通りすぎることになるでしょう『若き詩人への手紙』
– ライナー・マリア・リルケ -6234
15.
誰かを愛すること、これは私たちに課せられた最も困難な試練です。すべての努力はそのためにある。
– ライナー・マリア・リルケ -6217
16.
ある事が困難だということは、一層それをなす理由であらねばなりません『若き詩人への手紙』
– ライナー・マリア・リルケ -6243
17.
思い出を持つだけでは十分ではない。思い出が多いときには、それを忘れることが出来なければならぬ。ふたたびそれがよみがえってくるのを待つだけの大きな忍耐が必要なのだ『マルテの手記』
– ライナー・マリア・リルケ -6229
18.
世間の恋人たちを見るがいい。やっと告白が始まるときにはもう欺いている。 「マルテの手記」
– ライナー・マリア・リルケ -6222
19.
成功というものは、風に吹かれる穂波のように、それに対して人が身をかがめ、そののちに再び身を起こす、そういう成功があるだけだ。 「書簡」
– ライナー・マリア・リルケ -6221
20.
想像する最も深い体験は女性的である。というのは、それを受胎し、分娩する体験だからである「パリの手紙」より
– ライナー・マリア・リルケ -6220
21.
幼年時代を持つということは、一つの生を生きる前に、無数の生を生きるということである。 「パリの手紙」
– ライナー・マリア・リルケ -6210
22.
大地よ、お前の哀しい願いは、目に見えぬものとなって、私たちの心のうちに甦ることでないのか。 「断片」
– ライナー・マリア・リルケ -6218
23.
人間はどこからやってきて、ひとつの生活を見つけ出す出来合の生活だ。ただ人間は、そのレディ・メードの服に手をとおせばよいのだ。しばらくすると、この世から去らねばならないし、否応なしに出て往かねばならない。「マルテ・ラウリツ・フリゲの手記」より
– ライナー・マリア・リルケ -6223
24.
誰もあなたに助言や手助けはできません。誰も。ただ一つの手段があるだけです。自らの内にお入りなさい。私たちは自分の存在を、その及ぶかぎりの広さにおいて受け取らねばなりません。『若き詩人への手紙』
– ライナー・マリア・リルケ -6216
25.
およそ芸術家であることは、計算したり数えたりしないということです。
– ライナー・マリア・リルケ -6241
26.
ひとりの否定者のように吹きおろす嵐のなかでふと 私たちは感じるのだ さらにやさしく微笑によってあなたの方へ引きよせられるのを
– ライナー・マリア・リルケ -6237
27.
子供は未来であり、回帰なのです。子供は胎であり、海なのです「巡礼の巻」より
– ライナー・マリア・リルケ -6230
28.
彼はその当人に何事もしゃべらせない。彼は自分の目で見るもの以外には何物をも知ろうとしない。だが彼はすべてを見るのである『ロダン』
– ライナー・マリア・リルケ -6215
29.
「旅」にはたった一つしかない。自分自身の中へ行くこと。
– ライナー・マリア・リルケ -6246
30.
ひとりの人間が別の人を愛するということ。それはおそらく、すべての課題の中でも、もっとも難しいものだろう。
– ライナー・マリア・リルケ -6238
31.
人間から人間への愛、これはおそらく私たちに課せられた最も困難なこと、究極のことであり、最高の試練、最後の試験です『リルケの手紙』
– ライナー・マリア・リルケ -6224
32.
いまどこか世界の中を歩いている理由もなく世界の中を歩いている者は私に向って歩いているのだ
– ライナー・マリア・リルケ -6242
33.
あなたの心の中の未解決のものすべてに対して、忍耐強くなってください。たとえば錠のおりた部屋のように、あるいは外国語で書かれた書物のように、問いそのものを愛するように努めるのです。
– ライナー・マリア・リルケ -6244
34.
あなたが見るもの、体験するもの、愛するもの、失うものを、最初の人間になったつもりで言い表すようにしてごらんなさい。
– ライナー・マリア・リルケ -6245
35.
どの一片(ひとひら)の落葉も、舞い落ちながら宇宙の最大の法則の一つを満たす。
– ライナー・マリア・リルケ -6239
36.
愛されることは、燃えつづけることでしかない。愛することは、暗い夜にともされたランプの美しい光だ。愛されることは消えることだが、愛することは永い持続だ。 「マルテの手記」
– ライナー・マリア・リルケ -6233
37.
若くて詩なんか書いたって始まらぬ。本当は待つべきものなのだ。一生涯かかって、しかも出来たら年老いるまでの長い一生をかけて、意味と蜜を集めるべきものなのだ『マルテの手記』
– ライナー・マリア・リルケ -6225