16.
私を破壊するに至らないすべてのことが、私をさらに強くする。
– フリードリヒ・ニーチェ -3989
17.
多く考える人は党員には向かない。というのは党派などを突き抜けて考えてしまうからである。
– フリードリヒ・ニーチェ -3957
18.
よき金言・警句は、どの時代にも食事と同じように滋養を与えるが、何世紀にわたっても生き続けるものである。
– フリードリヒ・ニーチェ -4018
19.
表にはさながら悪意のごとく振舞う、気位の高い慈愛もある。
– フリードリヒ・ニーチェ -3943
20.
成熟とは、子供のとき遊戯の際に示したあの真剣味をふたたび見出したことである。
– フリードリヒ・ニーチェ -3963
21.
高く登ろうと思うなら、自分の脚を使うことだ。高い所へは、他人によって運ばれてはならない。人の背中や頭に乗ってはならない。
– フリードリヒ・ニーチェ -3992
22.
友たるものは、推察と沈黙に熟達した者でなければならない。
– フリードリヒ・ニーチェ -3931
23.
ある巨匠の作品を演奏するピアニストが、その巨匠を忘れさせて、まるで自分の生涯の物語を語っているとか、まさに何か体験しているふうに見えたとき、最もうまく弾いたことになろう。
– フリードリヒ・ニーチェ -4032
24.
自分を破壊する一歩手前の負荷が、自分を強くしてくれる。
– フリードリヒ・ニーチェ -3985
25.
一段深く考える人は、自分がどんな行動をしどんな判断をしようと、いつも間違っているということを知っている。
– フリードリヒ・ニーチェ -4005
26.
論争に応ずる場合には、双方にとっていちばん不愉快なやり口は、立腹して黙っていることである。というのは、攻撃者側は一般的に沈黙を軽蔑のしるしと考えるからである。
– フリードリヒ・ニーチェ -3928
27.
一日一日を始める最良の方法は、目覚めの際に、今日は少なくとも一人の人間に、一つの喜びを与えることができないだろうかと、考えることである。
– フリードリヒ・ニーチェ -4004
28.
樹木にとって最も大切なものは何かと問うたら、それは果実だと誰もが答えるだろう。しかし実際には種なのだ。
– フリードリヒ・ニーチェ -3983
29.
汝の立つところ深く掘れ、そこに必ず泉あり。
– フリードリヒ・ニーチェ -3945
30.
目的を忘れることは、愚かな人間にもっともありがちなことだ。
– フリードリヒ・ニーチェ -3932
31.
みずから敵の間へ躍り込んでいくのは、臆病の証拠であるかもしれない。
– フリードリヒ・ニーチェ -4020
32.
ある程度までのところ、所有が人間をいっそう独立的に自由にするが、一段と進むと所有が主人となり、所有者が奴隷となる。
– フリードリヒ・ニーチェ -4031
33.
いつも大きすぎる課題を負わされてきたために、才能が実際よりも乏しく見える人が少なくない。
– フリードリヒ・ニーチェ -4026
34.
恋愛感情の中には、いつも若干の狂気が潜んでいる。とは言っても、狂気の中にもまた、いつも若干の理性が潜んでいるものである。
– フリードリヒ・ニーチェ -3929
35.
およそこの世の中で、怒りという激情ほど、男性の精カをあれっと思うほど急速に消耗させるものはない。
– フリードリヒ・ニーチェ -4025
36.
私はあなたに助言する。友よ、人を懲らしめたいという強い衝動を持つ者を信用するな!
– フリードリヒ・ニーチェ -3990
37.
悪意というものは、他人の苦痛自体を目的とするものにあらずして、われわれ自身の享楽を目的とする。
– フリードリヒ・ニーチェ -4008
38.
結婚するときはこう自問せよ。「年をとってもこの相手と会話ができるだろうか」そのほかは年月がたてばいずれ変化することだ。
– フリードリヒ・ニーチェ -3997
39.
「なぜ生きるか」を知っている者は、ほとんど、あらゆる「いかに生きるか」に耐えるのだ。
– フリードリヒ・ニーチェ -4035
40.
一切の書かれたもののうち、私はただ、その人がその血をもって書かれたもののみを愛する。血をもって書け。君は、血が精神であることを知るだろう。
– フリードリヒ・ニーチェ -4006
41.
繊細な魂は、誰かが自分に感謝する義務があると知ると塞ぎ込む。粗野な魂は、自分が誰かに感謝する義務があると知ると塞ぎ込む。
– フリードリヒ・ニーチェ -3961
42.
忘却はよりよき前進を生む。
– フリードリヒ・ニーチェ -3937
43.
人は賞讃し、あるいは、けなす事ができるが、永久に理解しない。
– フリードリヒ・ニーチェ -3972
44.
世界には、きみ以外には誰も歩むことのできない唯一の道がある。その道はどこに行き着くのか、と問うてはならない。ひたすら進め。
– フリードリヒ・ニーチェ -3965
45.
轢かれる危険が最も多いのは、ちょうど一つの車を避けた時である。
– フリードリヒ・ニーチェ -3926