16.
わたしが生きている間、ずっと幸せである必要はない。しかし、生きている限りは立派に生きるべきである。
– カント -1368
17.
民主政治は専制政体と変わらない。なぜならば、民主政治とは全員がひとりの意志を無視し、時にはこれに逆らって議決し得る。という全員ならぬ全員が議決し得る執行権を認めるからである。
– カント -1326
18.
笑いは消化を助ける。胃散よりはるかに効く。
– カント -1346
19.
恩知らずとは、卑劣さの本質だ。
– カント -1365
20.
あらゆる宗教は道徳をその前提とする。
– カント -1373
21.
酒は口を軽快にする。だが、酒はさらに心を打ち明けさせる。こうして酒はひとつの道徳的性質、つまり心の率直さを運ぶ物質である。
– カント -1349
22.
人間はすべて、文明が進めば進むほど俳優になっていく。つまり、人間は他人に対する尊敬と好意、典雅と無私の風を装うが、それにたぶらかされる人はいない。
– カント -1340
23.
法律においては、他人の権利を侵害する時には罰せられる。道徳においては、侵害しようと考えるだけで罪である。
– カント -1328
24.
諸君は私から哲学を学ぶのではない。哲学することを学ぶのだ。
– カント -1347
25.
苦悩は活動への拍車である。そして活動の中にのみ我々は我々の生命を感じる。
– カント -1357
26.
我々は光のもとで暗闇を、幸福のもとで悲惨を、満足のもとで苦痛を思い起こすことはまれである。しかし、その逆はいつもである。
– カント -1360
27.
教育は人間に課すことのできる最も大きい、難しい問題である。
– カント -1358
28.
我が行いを見習えと、誰にでも言い得るよう行為せよ。
– カント -1362
29.
存在するとは、行動することである。
– カント -1336
30.
すべての知識は経験に基づく。
– カント -1372