ルキウス・アンナエウス・セネカの56個の名言・格言から学ぶ道徳哲学

16.

不幸な人の共通の過ちは、わが身に幸せが訪れることを、決して信じたがらないことである。

– セネカ -3041

17.

恩知らずの欲望ほど大きな悪を持っている欲望はありません。

– セネカ -3064

18.

中傷を受けない賢人よりも、中傷を受けても動じない賢人のほうが格が上だ。

– セネカ -3029

19.

人は教えることによって、もっともよく学ぶ。

– セネカ -3047

20.

すべての芸術は自然の模倣である。

– セネカ -3063

21.

ぐずぐずしている間に、人生は一気に過ぎ去っていく。

– セネカ -3061

22.

生きている限り、どのように生きていくのか学び続けるんだよ。

– セネカ -3043

23.

治そうと思う者は、もう半ば治っている。

– セネカ -3074

24.

いかなる事も、友に相談すべし。とりわけ、自分自身に関する事は。自己愛は判断を狂わすゆえ、友の助言は有益である。

– セネカ -3054

25.

貧しい者とは、ほとんど何も持っていない人間のことではなく、もっと多くを渇望する人間のことを言う。

– セネカ -3055

26.

どんなに豊かな土壌でも、耕さなければ実りをもたらさない。人の心も同じである。

– セネカ -3028

27.

「幸福を必要としないこと、それがおまえたちの幸福だ」と、神は言った。

– セネカ -3039

28.

富を最も必要とせぬ者が、それを最も享受す。

– セネカ -3053

29.

およそ惨めなものは、将来のことを不安に思って、不幸にならない前に不幸になっている心です。

– セネカ -3038

30.

神に見られているかのように人間の中で暮らし、人間が聞いているかのように神に話しかけよ。

– セネカ -3066

31.

憤怒より自分を抑えるには、他人の怒れるときに、静かにそれを観察することである。

– セネカ -3020

32.

困難は精神を鍛え、労働は身体を鍛える。

– セネカ -3068

33.

どの港へ向かうのかを知らぬ者にとっては、いかなる風も順風たり得ない。

– セネカ -3025

34.

どちらがその人物についての正しい判断であるかは、目でなく心で見分ける。

– セネカ -3032

35.

毎日をまったく違う人生と見なすべきだ。

– セネカ -3051

36.

重要なことは何を耐え忍んだかではなく、いかに耐え忍んだかにある。

– セネカ -3021

37.

希望を持たぬ者は、絶望することもない。

– セネカ -3069

38.

運命は、志あるものを導き、志なきものをひきずってゆく。

– セネカ -3060

39.

汝を称讃する人々の価値に重さをおくべきなり。悪から称讃されざることこそまことの価値なり。

– セネカ -3059

40.

人がいるところには必ず、親切を施す機会がある。

– セネカ -3067

41.

生きることの最大の障害は、期待を持つということである。それは明日に依存して、今日を失うことである。

– セネカ -3034

42.

難しいからやろうとしないのではない。やろうとしないから、難しくなるのだ。

– セネカ -3027

43.

恩恵を施した者は黙っているのがよい。恩恵を受けた者は語るのがよい。

– セネカ -3050

44.

男は自己の感じているほどの年であり、女は見かけほどの年なり。

– セネカ -3046

45.

最もよく踏みならされ、また最も人通りの多い道ほど、どれもみな多くの人を迷わせるものである。

– セネカ -3033