46.
一切の人生の果実は、その人が蒔いた種子のとおり表現してくる。
– 中村天風 -8580
47.
いいかい、他人に好かれようと思ったら、何よりも自分があまり好き嫌いのないようにすることです。
– 中村天風 -8594
48.
外と中と両方から見ろ。それを学問的にいうならば、科学的に考えると同時に、哲学的に考えろと。哲学的に考えると、科学的な考え方がおろそかになるし、科学的に考えると、哲学的な考え方がおろそかになる。
– 中村天風 -8576
49.
人生あまり難しく考えなさんな。暗かったら窓を開けろ、光がさしてくる。
– 中村天風 -8549
50.
欲望を無くそうとする欲こそ、もっとも大きい欲だということに何故気づかんのか。
– 中村天風 -8527
51.
とにかく自己向上という意欲を、自分の心に燃やさないで、そういう希望や、理想を持たないで生きてる人は、いいかい、自分自身の人生存在を、極めて軽く見ている人だぜ。
– 中村天風 -8591
52.
感謝するに値するものがないのではない。感謝するに値するものを、気がつかないでいるのだ。
– 中村天風 -8575
53.
苦労したり、悩んだり、人を憎んだり、恐れたり、悲しんでるとき、気持ちいいですか。あんな嫌な気持ちはなかろう。その嫌な気持ちをなぜ心にさせるんだ。喜ばせてやれ。
– 中村天風 -8572
54.
欲は全ての進化と向上の源泉である。欲を押さえつける必要など少しもない。求めれば求めるほど愉快になり、楽しくなるのが本当の欲である。しかも、人の喜びが自分の楽しみとなるものが最も尊い。この尊い欲の炎をもっともっと燃やすことである。
– 中村天風 -8528
55.
一度だけの人生だ。だから今この時だけを考えろ。過去は及ばず、未来は知れず。死んでからのことは宗教にまかせろ。
– 中村天風 -8579
56.
凡人は敵対し、優れし人は和合する。ケンカすることより、仲良くすることをまず考えなきゃだめですよ。
– 中村天風 -8532
57.
終始一貫、笑顔でとおすようにしてごらん。不運な人、体の弱い人は、ひとしお、笑いに努力するんだ。笑うにつれて、人生の幸福と幸運がどんどん開けてくるから。
– 中村天風 -8560
58.
誰がなんといおうが、本人が「有り難い、幸福だ」と思っていたら、不幸はありえない。だから幸福は、心が生み出すきわめて主観的なものなのだ。
– 中村天風 -8538
59.
生きていることを楽しもう。そうすりゃ、治る病なら、黙っていてもすぐ治る。治らない病は、どう思ったって治らないんだから、そのときはしょうがねえじゃないか。
– 中村天風 -8545
60.
自分の気に入ったものだけかわいがって、気にいらないものはかわいがらない。そういうのは本当の愛情じゃないんだぜ。太陽のように、あれこれと選ばないで、普遍的な気持ちで愛さなければだめなんだよ。
– 中村天風 -8563
61.
心も身体も道具である。
– 中村天風 -8554
62.
事業をしている人、その心に信念があるか。
– 中村天風 -8566
63.
ぼやぼやしてちゃいけないよ。人がつくった衛星が宇宙を飛んでる時代に、縁起がどうのこうの、日の良し悪しや占いが迷信がなんて、みんな自分自身に、消極的な暗示をかけているんですよ。
– 中村天風 -8585
64.
もし、知識だけを磨いて人間が幸せになれるなら、学問を一生懸命勉強した人はみんな幸福になれそうなもんじゃないですか。そして、学問を勉強しない人はみんな不幸であるべきはずだが、そうじゃないでしょう。
– 中村天風 -8584
65.
どんな目にあっても、どんな苦しい目、どんな思いがけない大事にあっても、日常と少しも違わない、平然としてこれに対処する。これが私の言う積極的精神なんであります。
– 中村天風 -8587
66.
自分が心配、怖れたりしている時、「いや、これは俺の心の本当の思い方、考え方じゃない」と気付きなさい。
– 中村天風 -8564
67.
良い運命の主人公になりたかったら、心の中に感謝と歓喜の感情を持つことだ。感謝と歓喜に満ちた言葉と好意は、人生の花園に善き幸福という実を結ぶ。
– 中村天風 -8526
68.
模倣も極致に到着すると真実と同様になる。この真理に則って、善いという事は極力、模倣に専念すべきである。
– 中村天風 -8530
69.
人が人の世のためを、本位として生きる時、その心の中に、卑しい不平不満の火は燃えない。
– 中村天風 -8553
70.
生きてる現実、恋をする。飯を食う。クソをたれる。ひっかけば血が出る。もう、自分の人生は現実でしか解決がつかないんです。
– 中村天風 -8544
71.
百歩譲って、いくら磨いても玉にならないとしてもだよ、磨かない玉よりはよくなるぜ。ここいらが非常に味のあるところじゃないか。
– 中村天風 -8533
72.
酸いも甘いも噛み分けている年配者のほうが悟りが遅い。余計なこだわりが多くあるためである。
– 中村天風 -8568