西郷隆盛の名言で感じる武士道精神: 42の格言で学ぶ誠実と忠誠

– 西郷隆盛 -8288

16.

文明というのは、道理にかなったことが広く行われることを褒め称えていう言葉であって、宮殿が荘厳であるとか、衣服がきらびやかだとかといった、外観の華やかさをいうものではない。

– 西郷隆盛 -8282

17.

公なる者は栄えて、私なる者は亡ぶ。

– 西郷隆盛 -8314

18.

人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる。

– 西郷隆盛 -8299

19.

思い切ってやりなさい。責任は私がとる。

– 西郷隆盛 -8307

20.

過去の功績のご褒美として役職につけるのは、善くないことの第一である。功績のある人には俸給をあたえて賞し、役職はそれにふさわしい人物にあたえよ。

– 西郷隆盛 -8318

21.

世の中で、人からそしられたり誉められたりするといったことは、塵のように儚く消え去ってしまうものである。

– 西郷隆盛 -8294

22.

人を相手にせず、天を相手にして、おのれを尽くして人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし。

– 西郷隆盛 -8297

23.

国民の上に立つ者は、いつも心を慎み、普段の行いを正しくし、驕りや贅沢を戒め、つつましくすることに努め、仕事に励んで人々の手本となり、国民がその仕事ぶりや生活を気の毒に思うくらいでなければ、政府の命令は行われにくい。しかし今、維新創業の大事なときだというのに、家を贅沢にし、衣服をきらびやかにし、美しい妾を囲い、金を蓄えることを考えているならば、維新の理想を達成することはできないであろう。今となっては、戊辰の正義の戦いも、ただ私利私欲を満たすための戦いとなり、世の中の人々に対し、また戦死者に対して面目ないことであると言って、西郷先生は涙を流された。

– 西郷隆盛 -8311

24.

大きなことでも、小さなことでも、道理にかなった正道を踏み、真心を尽くし、決して策略を用いてはならない。

– 西郷隆盛 -8287

25.

広く諸外国の制度を取り入れ、文明開化をめざして進もうと思うならば、まず我が国の本体をよくわきまえ、道徳心を高めることに努め、そのうえで、徐々に外国の長所を取り入れるべきである。ただみだりに模倣すると、国体は衰え、徳も廃れて、救いようがなくなってしまい、結局は外国の支配を受けるようなってしまうのである。

– 西郷隆盛 -8313

26.

世間の人がいう機会とは、たいてい思いがけずに得た幸運のことを指している。しかし、真の機会というのは道理に適い、時の勢いを正しく把握して行動する場合のことだ。かねて天下国家を憂える真心が厚くないのに、ただ時の弾みに乗って成功した事業は、決して長続きはしないものだ。

– 西郷隆盛 -8293

27.

物事に取り組む際、自分の思慮の浅さを心配することはない。およそ思慮というものは、黙って座り、静かに思いをめぐらしているときにすべきことである。そのようにすれば、有事のときには、十のうち八、九は実行されるものだ。

– 西郷隆盛 -8284

28.

何度も何度もつらく苦しい経験をしてこそ、人の志は初めて堅くなるのだ。真の男は玉となって砕けることを本懐とし、志を曲げて瓦となって生き長らえることを恥とせよ。我が家の遺訓。それは子孫のために良い田を買わない、すなわち財産を残さないということだ。

– 西郷隆盛 -8320

29.

断じて行えば鬼神もこれを避ける

– 西郷隆盛 -8286

30.

政治で特に大切なことは、教育文化を盛んにし、軍備を充実させ、農業を奨励するという三つである。その他のさまざまな事柄は、すべてこの三つのものを実現するための手段である。この三つのなかで、時勢によって優先順位が変わることもあろうが、この三つのものを後回しにして、それ以外のことを先にするということは、決してあってはならないことだ。

– 西郷隆盛 -8291