31.
人は負けることを知りて、人より勝れり。
– 徳川家康 -8745
32.
多くを与えねば働かぬ家臣は役に立たぬ。また、人間は豊かになりすぎると、結束が弱まり、我説を押し通す者が増えてくる。
– 徳川家康 -8739
33.
人生に大切なことは、五文字で言えば「上を見るな」。七文字で言えば「身のほどを知れ」。
– 徳川家康 -8742
34.
家臣を扱うには禄で縛りつけてはならず、機嫌を取ってもならず、遠ざけてはならず、恐れさせてはならず、油断させてはならないものよ。
– 徳川家康 -8761
35.
天下は天下の人の天下にして、我一人の天下と思うべからず。
– 徳川家康 -8734
36.
怒を敵と思へ。
– 徳川家康 -8732
37.
最初に軽い者を遣わして埒があかないからといって、また重い者を遣わせば、初めに行った者は面目を失い、討ち死にをするほかはない。
– 徳川家康 -8751
38.
家臣を率いる要点は惚れられることよ。これを別の言葉で心服とも言うが、大将は家臣から心服されねばならないのだ。
– 徳川家康 -8760
39.
勝つことばかり知りて、負くること知らざれば、害その身に至る。
– 徳川家康 -8749
40.
人の一生は、重荷を負うて遠き道を行くが如し。急ぐべからず。不自由を常と思えば不足なし、心に望み起らば困窮したるときを思い出すべし。堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え、勝つことばかり知りて、負けることを知らざれば、害その身に至る。己を責めて人を責めるな、及ばざるは過ぎたるより勝れり。
– 徳川家康 -8746
41.
われ独り出頭して、一人して事を埒あけたがるように致す、これ大なる病なり。
– 徳川家康 -8763
42.
己を責めて、人を責むるな。
– 徳川家康 -8753