柳宗悦はどんな人物?
人物名 | 柳宗悦 |
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英語名 | - |
生年月日 | 1889年3月21日 |
没年月日 | 1961年5月3日 |
享年 | 72歳 |
国籍 | 日本 |
職業 | 美術評論家、宗教哲学者思想家 |
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- 柳宗悦は、20世紀の日本を代表する工芸家、美術評論家、そして思想家として知られています。
「民芸運動」の中心的存在として、日本の伝統的な工芸品の価値を再評価し、その普及に努めました。1893年に東京で生まれ、早くから美術や哲学に興味を持つことになります。
特に、日本の伝統的な工芸品や日常の道具に魅了され、その美しさや機能性を追求しました。彼の考え方は、物の中に宿る「美」を見つけ出し、それを日常生活の中で享受することに重点を置いていました。
柳宗悦は、日本の伝統的な工芸品や道具が持つ独特の美しさや機能性を評価し、それを多くの人々に伝えるために「民芸運動」を推進しました。
この運動は、日本の伝統的な工芸品や道具を再評価し、その価値を再認識することを目的としていました。彼の考え方や活動は、日本の伝統的な工芸品や道具の価値を再評価するだけでなく、日常生活の中で「美」を見つけ出し、それを楽しむことの大切さを伝えるものでした。
また、柳宗悦は、多くの著書やエッセイを執筆し、その中で彼の哲学や考え方を伝えています。
彼の著書は、今でも多くの人々に読まれており、彼の考え方や哲学に触れることができます。柳宗悦は、日本の伝統的な工芸品や道具の価値を再評価し、その美しさや機能性を多くの人々に伝えることを目的として活動しました。
彼の考え方や哲学は、現代の日本でも多くの人々に影響を与えており、日常生活の中で「美」を見つけ出し、それを楽しむことの大切さを伝えています。
柳宗悦の名言一覧
1.
名もなき職人が実用のためにつくり庶民の日常生活の中で使われてきたものこそ美しい。
– 柳宗悦 -9266
2.
用とは共に物心への用である。物心は二相ではなく不二である。
– 柳宗悦 -9265
3.
今の器が美に病むのは用を忘れたからである。
– 柳宗悦 -9292
4.
才不才に惑うなどは二次的である。才なくとも才なきままに救われる道が確約されているのである。この世の多くの優れた作品が、一文不知の名もなき工人たちによって作られている事実を、どうすることも出来ぬ『民藝四十年』
– 柳宗悦 -9291
5.
生きている間に少しでもこの世を美しくしてゆきたいと念じている者です。
– 柳宗悦 -9279
6.
私達のすべてはこの世を美しくする任務があるのです。
– 柳宗悦 -9287
7.
作は無欲である。仕えるためであって名をなすためではない
– 柳宗悦 -9290
8.
同じ形、同じ模様、果てしもないその反復、だがこの単調な仕事が、酬いとしてそれらの作をいや美しくする
– 柳宗悦 -9274
9.
知識の闖入が目立つと、物を観る眼はどうしても濁ってくる。知識を持つことそれ自身は一向に差し支えないが、それの奴隷になると、物は見えなくなる
– 柳宗悦 -9275
10.
過去のものといえども真に価値あるものは常に新しさを含んでいる。
– 柳宗悦 -9296
11.
無名の職人だからといって軽んじてはなりません。彼らは品物で勝負しているのであります。実に多くの職人たちは、その名をとどめずこの世を去っていきます。しかし彼らが親切にこしらえた品物の中に、彼らがこの世に活きていた意味が宿ります。名もなき職人が実用のためにつくり庶民の日常生活の中で使われてきたものこそ美しい。
– 柳宗悦 -9267
12.
そもそも手が機械と異る点は、それがいつも直接に心と繋がれていることであります。機械には心がありません。これが手仕事に不思議な働きを起させる所以だと思います。
– 柳宗悦 -9298
13.
だから美の道はこう教えている。何を作るにしても、材料や工程の性質に逆らってはいけない。その制約を不自由とは呼ぶが、それがかえって美を厚く保ってくれるのである。その不自由さが、自ら招く形なり模様なりを、素直に受け取ればいい。それなら美しさに間違いはない。いわば自然の自由さが人間の不自由を超えて、仕事を完成させてくれるからである。
– 柳宗悦 -9297
14.
貴族的なものに病いが多く、かえって民衆的な品に健康さがある。温室の花は虫に犯され易く、野の花は雨風にもよく堪えるのです。平凡なものだからといって直ちに蔑むのは正しい見方ではないでしょう。貴族的だという性質が何も美の標準とはならないことを、よく了解しなければならないのです。
– 柳宗悦 -9295
15.
反抗する彼らよりも一層愚かなのは圧迫する吾々である。
– 柳宗悦 -9271
16.
特別な時に美を求めるより、平常の生活に美を即せしめることが何より大切です。この要求に応ずるものこそ民藝であるというのが私の答えなのです
– 柳宗悦 -9273
17.
自然に従うものが自然の愛を受ける。小さな自我を捨てる時、自然の大河に活きるのである
– 柳宗悦 -9286
18.
純に見ることを『直観』というが、直観はその文字が示す通り、見る目と見られる物との間に仲介場を置かず、じかに見る事、直ちに見る事であるが、この簡単なことがなかなか出来ぬ
– 柳宗悦 -9282
19.
手はただ動くのではなく、奥には心をしたがえている
– 柳宗悦 -9284
20.
私は美の国をこの世に来したいばかりに、様々なことを考えまた行おうとしているのです。
– 柳宗悦 -9288
21.
美のことについては今までは誰も美術にのみ注意を傾けましたが、美の密意を解くためには、工藝がいかに大切な鍵を与えるかを悟るに至ったのです。
– 柳宗悦 -9269
22.
美しさへの理解の基礎は直観を措いて他にないのです。
– 柳宗悦 -9270
23.
信じる前に、知ろうとする意志を働かす者は、神に関する完き知恵を得る事は出来ぬ
– 柳宗悦 -9281
24.
日々の生活こそは凡(すべ)てのものの中心なのであります。またそこに文化の根元が潜(ひそ)みます。人間の真価は、その日常の暮しの中に、最も正直に示されるでありましょう。『手仕事の日本』
– 柳宗悦 -9272
25.
単純を離れて正しき美はない
– 柳宗悦 -9276
26.
人間は一度教わるとその教わったことしかできなくなる
– 柳宗悦 -9280
27.
多くつくるのは早くつくる。だがその早さは熟達よりきたる早さである
– 柳宗悦 -9277
28.
手仕事は一面に心の仕事だと申してもよいでありましょう。手より更に神秘な機械があるでしょうか。
– 柳宗悦 -9283
29.
近代風な大都市から遠く離れた地方に、日本独特なものが多く残っているのを見出します。ある人はそういうものは時代に後れたもので、単に昔の名残に過ぎなく、未来の日本を切り開いてゆくには役に立たないと考えるかも知れません。しかしそれらのものは皆それぞれに伝統を有つものでありますから、もしそれらのものを失ったら、日本は日本の特色を持たなくなるでありましょう。
– 柳宗悦 -9294
30.
私(柳宗悦)がこの研究を選んだのではなく、この研究に偶々私が招かれたにすぎないのです
– 柳宗悦 -9289
31.
国家は少数の異常な人々を挙げて、その名誉を誇るかも知れない。しかし一国の文化程度の現実は、普通の民衆がどれだけの生活を持っているかで判断すべきであろう。その著しい反映は、彼らの日々に用いる器物に現れる。
– 柳宗悦 -9293
32.
民藝は必然手工芸である。神を除いて、手よりも驚くべき創造者があろうか
– 柳宗悦 -9268
33.
自然の中から湧き上がる作為なき製品に、真の美があり法則がある
– 柳宗悦 -9285
34.
素朴な器にこそ驚くべき美が宿る
– 柳宗悦 -9278
35.
この世にどんな美があろうとも、結局「正常の美」が最後の美であることを知らねばなりません。
– 柳宗悦 -9299